証券会社は日本証券業協会のメンバーになっていますが、日本証券業協会は管轄区域を決めており、その管轄区域内に本店をもつ業者を地区別に分けて管理、統括しています。
地区としては、北海道地区、東北地区、東京地区、名古屋地区、北陸地区、大阪地区、中国地区、四国地区、九州地区、これに外国法人東京地区を合わせた10地区で構成されています。
このうち、名古屋地区の証券会社は20近くあり、名古屋証券取引所がある場所柄、証券会社が集中しているのです。
名証は、東証、大証とともに、日本の三大取引市場と呼ばれています。
東証の一極集中によって、売買取引高はそれほど多くはないのですが、日本の証券取引所を代表する機関です。
市場の区分けとしては、市場第一部、市場第二部、そしてセントレックスに分かれています。
なお、セントレックスは主としてベンチャー向け市場です。
名証に上場している企業の数は、300社を超えています。
国内の証券取引所は、名証を含む三大証券取引所以外には、地方取引所、新興取引所、証券市場、私設取引所があります。
また、証券取引所は閉鎖されたものも数多くあり、以前は、神戸、広島、新潟、京都にも証券取引所が存在していましたが、現在ではいずれも廃止されています。
地方で残っているのは、福岡証券取引所および札幌証券取引所となっています。
また、最近では統合されて廃止になったものもあります。
それが、証券市場の中に分類されていた、NEOおよびヘラクレスです。
これらは、2010年にジャスダックに統合されることになりました。