近年、高利回りで人気を集めている注目の信託商品が2つあります。
ひとつは新興国債券ファンド、そしてもうひとつは海外REITファンドです。
新興国債券ファンドというのは、相対的に見て高金利の国の外貨建て債券を中心にして投資を行うものです。
具体的に申しますと、たとえばブラジルのレアル、南アフリカのランド、トルコのリラなどが挙げられます。
中でも、2016年の夏のオリンピック開催が決まっているブラジルの商品は高い人気です。
一方、海外REITファンドは、世界の上場REITを中心にして投資を行うファンドです。
それには世界中に分散して投資を行うタイプと、特定の地域に投資を行うタイプとがあります。
いずれにしましても、REIT(不動産投資信託)の名が示す通り、不動産で運用するものであり、賃料収入などを配当金の原資とします。
そして、上場投資信託を中心にして投資を行います。
金融危機の影響によって基準価額が大幅に減少しても、賃料収入による分配金にはそれほどの減少は見られませんでした。
こうした高利回りが、注目を集めています。
しかし、上記の2つの信託商品も、投資信託としての基本を忘れてはなりません。
それは即ち、大切な資金を適宜に分散させることは、投資信託における大切な心得であるということです。
このような人気商品を前にした時にこそ、分散投資の基本を忘れないようにすべきでしょう。
高いリスクの危険性というものは、いつ何時も、決して忘れてはなりません。