歴史ある銀行の投資銀行部門だったドレスナー・クラインオート証券会社

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1872年にドイツに設立され、ドイツ銀行とコメルツ銀行とともにドイツ3大銀行と呼ばれていたドレスナー銀行が1995年にイギリスのクラインオート・ベンソンを買収したことによって生まれたのがドレスナー・クラインオート証券会社です。
日本にも展開しており、投資銀行として活動を行なってきましたが、2001年にドイツに本社を置き、世界最大手の保険会社としても知られるアリアンツにドレスナー銀行が買収され、その傘下となりました。

大幅な人員削減などが行われる中、2008年にはコメルツ銀行がアリアンツとの資本・業務提携を行うとともにドレスナー銀行の買収を発表し、2009年にコメルツ銀行と正式に合併してドレスナー銀行は消滅します。

コメルツ銀行グループはそれとともに事業の再評価を進め、日本のドレスナー・クラインオート証券会社東京支店の外国為替事業は、コメルツ銀行東京支店に引き継がれました。

エクイティファイナンス業務に関しては香港の別法人に移管され、2009年内に日本国内のその他多くの業務は廃止され、現在ではドレスナー・クラインオート証券会社の業務は行われていません。

このように、ドイツの大手銀行であったドレスナー銀行の歴史はコメルツ銀行との合併に伴って、設立から137年で幕を閉じました。

さらに、コメルツ銀行が日本では事業会社向けの銀行業務に注力することを決定したために、ドレスナー・クラインオート証券会社の業務については2009年内で終了しています。

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