東光は株式公開買い付けにより村田製作所に完全子会社化の予定

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世界初となるトランジスタラジオ用中間周波トランスを1955年に開発以降、「電子機器のあるところに東光のコイルあり」と言われるほど、東光はインダクタ部品の専門メーカーとしての確固たる地位を築いてきました。
2013年2月に、電子部品メーカートップの株式会社村田製作所(本社・京都府長岡京市)に、水晶振動子大手の東京電波とともに完全子会社化されることが発表されました。

村田製作所は、積層セラミックコンデンサで世界トップ、また、高周波製品やセンサーも世界でトップクラスのシェアを誇り、周辺分野の企業との業務提携やM&Aを推し進めています。

子会社化については、株式の公開買い付けを10月に完了予定で、この買い付けにより、完了後には議決権の3分の2を所有することになります。
参考までに、東京電波の完全子会社化は東光と手法とは異なり、株式交換で行います。

最近の液晶薄型テレビ、スマートフォン、タブレット端末、ナビゲーションシステムの新機種導入のスピードが速いことからもわかるとおり、デジタル電子機器の小型化や高機能化が世界的に急速に発展していることに対応するため、このM&Aによりそれぞれの企業の強みを生かして競争力を強化することが狙いです。

日本は、世界の電子部品市場の4割のシェアを占めていますが、最近では新興国の台頭が目覚ましく、このM&Aによりシェアの確保、発展につなげてほしいものです。

エレクトロニクス分野の動向に日本企業がどう立ち向かっていくのか、これからも熱い注目が集まることでしょう。

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