株式用語には聞き慣れない用語が多く難しく感じる人もいますが、店頭売買有価証券市場とはどういったものなのでしょうか。
2010年10月にJASDAQとNEO、そしてヘラクレスの3市場が統合され、新JASDAQが開設されました。
現在JASDAQ市場は、東京証券取引所が運営する株式市場となっています。
ところでJASDAQは現在の様な証券取引所になる前は、店頭売買有価証券市場と呼ばれていました。
店頭売買有価証券市場は略して店頭登録市場と呼ばれ、日本証券業協会によって開設されたものですが、今は存在していません。
この日本証券業協会が開設した店頭登録市場に登録されていたのがJASDAQでした。
店頭登録市場に入る為には協会が定める規則に適合し、店頭売買有価証券登録原簿という証券取引所法第75法1項に規定されたものに登録されることが必要です。
こうして登録された銘柄は店頭登録銘柄と呼ばれ、店頭登録が取り消された銘柄は店頭管理銘柄とされます。
店頭登録名には売買の手法の違いによってオークション銘柄とも呼ばれる競売銘柄とマーケットメイク銘柄に区別されています。
店頭による有価証券の売買を店頭売買取引と呼び、以前の株式公開は上場と店頭公開の二種類がありました。
上場とは、証券取引所で企業の株式を売買取引できるようにさせることを言い、上場には国の審査と承認が必要になります。
一方の店頭公開は、証券会社の店頭で企業の株式を売買することを言い、上場とは異なり国と日本証券業協会の審査と承認が必要となります。