金先物取引の概要と仕組み

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商品の取引形態には、通常は買い手が代金を支払い、売り手側が代金の受領と同時に商品を引き渡す現物取引と、先物取引とに大別されます。
後者は、将来の一定の期日に商品を受け渡すことを約束し、その価格を取引の現時点で決めておきます。
商品取引は東京と大阪の商品取引所で行われていますが、そこでは大豆やトウモロコシなどの農産物から原油や灯油などの資源物、銀やパラジウムなどが取引されています。

中でも金は希少性と換金性が高く、品質の劣化を招かず価値ある商品として、安定的で注目を集めている商品です。
世界的に通貨不安が高まる現在、信用度のある通貨として株式や債権からの投資家が流れて来る傾向も否定できません。

売買方法はシステム売買によるザラバ取引で、株式やFXと同様の注文方法で可能です。
立会い時間は日中と夜間の2部構成となっており、株式や為替との違いとして、最長1年間という期限がある先物取引となります。

特長としては、売り、買いのどちらからでも参加できる点や、受け渡しを伴わない決済も出来ることなどメリットが多く、将来価格が上がることが予想されれば買いから始めます。

取引単位は1キログラムを1枚とし、ある一定の額を預託します。

値上がりを予想して1,000グラムをグラム3,500円で買って3,600円で売却した場合、1グラム当たりの利益が100円となり、取引単位で計算すると10万円の利益となりますが、逆に損失が出た時はその分は預託した額からの決済となり、実際の決済額は少額で済むという仕組みになっています。

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