先物価格とは、先物市場で取引される際の価格の事です

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現物価格とは通常の取引の契約時点の価格を言いますが、先物価格とは、先物市場で取引される価格の事を指します。
先物市場での取引を先物取引と言い、将来の価格変動を見越して取引を約定する事です。
約定の時点では対象物が存在しなくても良く、お金の受け渡しもありません。
また、先物取引は買い付けた時点の先物価格と決済時点の先物価格の差額のみを受け渡す決済方法「差金決済」が主流で、資産運用などにも利用されています。

更に、価格が変動する物の売買取引を安全に行うための契約手段であり、取引のリスクヘッジ、つまりリスクを回避するという役割もあります。

例えば、ある製品を作るための材料を、いつ、幾らで買うという約束をしておけば、材料価格の高騰への不安が無くなり、製品の生産計画が立てやすくなります。

逆に、その材料を売る側は、契約した価格で売れる事が確定していますので、値上がりによる利益を放棄する事になりますが、価格の下落への不安が無くなり、安定した生産計画が立てられるメリットがあります。

このように、リスクヘッジ取引は将来の価格に対する不安を取り除き、損失を回避する事が可能なのです。

商品先物市場では、取引期限の月「限月」ごとに取引されて価格も決まっていきますので、先物価格が限月ごとに存在していて、現物価格と互いに影響し合いながら変動していきます。

そして、納会を迎えた先物価格と現物価格は理論上一致します。
このような関係から、先物市場は現物市場のリスクヘッジの場として利用できるのです。

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