指数先物取引の特徴について

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先物取引の一つである金融先物の中に、指数を対象とするものがあります。
先物取引ですので、将来の一定の期日、つまり先物の満期日(決済期日)に、その時の時価とは関係なくあらかじめ決めておいた価格で売買する契約の取引になり、対象が指数のため指数先物取引と言われています。
取引対象が指数と言う抽象的な数値であることから、期日において現物の受け渡しをすることができません。

そのため、取引最終日までに買い建てている物は転売し、売り建てている物は買い戻す反対売買をする必要があり、それをもって契約は解消となります。

取引最終日までに反対売買が行われなかった場合には、買い建値と売り立値、SQ値と言われる特別清算指数との差額による差金で最終決済が行われます。

又、指数先物取引は一定の証拠金を差し入れ、少ない資金で大きな取引ができる点が特徴の一つです。

代表的な物に、東京証券取引所で取引されている東証株価指数(TOPIX)、ミニTOPIX、大阪証券取引所で取引されている日経平均株価、日経225miniなどがあります。

取引にあたっては、将来のある時点での株価指数の水準を予想して、値上がりが予想されれば買い、値下がりが懸念される場合には先に売りから取引を開始すれば良いので、株式相場の上昇局面でも下降局面でも利益が狙えるという2つ目の特徴を持っています。

指数を対象としているので、個別の株式取引より銘柄選びの煩雑さがないこと、保有している現物株の値下がりに対してリスク回避の為のヘッジに使えることなどもこの取引の特徴です。

指数先物取引の商品に投資するにあたっては、これらの特徴を考慮した上で臨むことが大切だと言えます。

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