海外市場に投資をするためには、大きく分けて3つの方法があります。
一つ目は、目的とする国の株取引が可能な日本の証券会社を利用する方法で、日本の証券会社を利用すれば、手間をかけずに始められて様々な手続きや問い合わせも全て日本語なので安心です。
しかし、コストが割高になる場合や取引できる銘柄が限定されるケースがある点に注意が必要になります。
二つ目は、オフショアの証券会社を経由して取引する方法で、オフショアとは非居住者に対して租税環境の優遇を行っている国のことで、政治経済が安定しているのが特徴です。
それらの国の証券会社を経由することは、安全性や非課税、匿名でアクセスできるなどのメリットがあります。
しかし、手数料が割高になってしまったり、対応していない取引があったりなど不利な点も挙げられます。
三つ目は、その国の証券会社に口座開設をする方法で、これが一番効率の良い方法と言えます。
手数料などのコスト面からみると、アメリカ株はアメリカのネット証券が一番安く、香港株は香港の証券会社が一番安いという傾向があります。
また、香港やシンガポールなどには、円・ドル・ユーロなど複数の通貨に対応した、マルチカレンシー口座を採用している証券会社もあるので便利です。
更に、海外では日本においてあまり提供していない金融商品を取り扱っており、それらの取引が可能になるのも海外証券会社に口座を開設するメリットと言えます。
口座開設の際は、メリットと手間やコストなどの面を慎重に比較して検討することをお勧めします。