日本興行は、国策銀行として発足し、最終的にみずほ銀行に吸収されました

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かつて、日本興行という銀行がありました。
正確に言うと、日本興業銀行、略して日本興行あるいは、興銀と呼ばれていました。
その起源は1897年にさかのぼり、国策銀行として発足したのが始まりです。

明治維新後の殖産興業に貢献していた銀行で、名前を変えつつも第二次大戦後の復興にも活躍し、その後の高度経済成長にも一役買うなど、日本の成長を見続けていた銀行でした。

戦後すぐは、戦争に協力したということでGHQに睨まれるなどの苦境もありましたが、それも乗り越えることができました。
実際、軍需産業とは蜜月関係にあったのでまったくの見当違いというわけではありませんでしたが、その公益性も考慮されてなんとか逃れることができたのです。

最終的には、2004年4月1日、みずほ銀行関係の会社に吸収されてしまいます。
かなり公益性の強い国策銀行なのですが、一般的な認知度が低く、金融債の募集に苦労したという経験があります。

それを改善するために、1952年にはキューピー人形をイメージキャラクターとして採用して、世の認知度を高めようとしました。
グッズの配布や口座を開設してくれた人に人形を配るなど、いま現在、殆どの銀行がやっているようなことを初期にやり始めた銀行でもあります。

最終的にみずほ銀行に吸収されましたが、今でもみずほ銀行は、キューピーをイメージキャラクターとして使用しています。
こうした様々な企画を始めた、実に面白い銀行でした。

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