韓国の証券会社の再編の動きについて

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韓国の証券会社のTOP5は、ウリィ証券、KDB大宇証券、現代証券、サムスン証券、未来アセット証券となっていましたが、2014年に証券業界は再編の動きを見せています。
2013年9月末現在、証券業界として最大手のウリィ証券は、政府が大株主として株を保有しているウリィ銀行などを傘下にした金融に特化したグループの証券部門で、ウリィ銀行などの政府が保有している株の売却や民営化が決まったため買い手を探しています。

また、以前は最大手だった大宇証券は、大宇グループの経営破綻によりKDB・韓国産業銀行金融グループに引き受けられた経緯があり、業界2位を誇る企業でしたがリーマンショックによる国策の転換で売却が浮上しました。

さらに、業界1・2位の売却が進む中浮上しているのが業界4位の現代証券で、かつて韓国最大であった現代自動車などで知られる現代グループの証券会社です。

しかし、グループの主力事業である海運事業が世界の景気後退により不振に陥ったため、現代グループと銀行団との折衝の結果、現代証券と同社が出資する他2社を3社セットとしてファンドへ売却する方向となっています。

他には、資産規模で10位に満たない証券会社の中でも、数社買い手を探す状況となっている状況です。

韓国では、通貨危機後に個人投資家が急増しましたが、景気後退により経済が低成長になったこともあり、高リスクの運用よりも安定を求める投資家が増えています。

こんな中でのこうした証券業界の再編には、業者間の競争により新たなサービスが創出されることで、業界の再生が期待されています。

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