三菱自動車工業の株の展望について

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三菱グループに属する三菱自動車工業は、三菱重工から独立した自動車製造メーカーです。
2000年に発覚した、企業ぐるみの大規模なリコール隠ぺいで株価がたちまち急落し、2012年9月相場では過去10年の最安値である70円にまで落ち込みました。

一時はラリーで活躍したコンパクトスポーツセダンがマニアの人気となり、外国資本との提携を次々に成功させ、4輪駆動オフロード車は三菱自動車の代名詞となり、警察車両や自衛隊車両、海外で活躍する様々な車両として活躍していました。

しかし、2000年に起きた乗用車およびトラック、バス部門でのリコール隠しで、完全に企業としての信頼を失い、資本提携企業の提携の解消が相次ぎ、とどまるところを知らず単独では回復の余地がないというところまで三菱の価値が下がってしまったのです。

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2002年には、再建中であるにもかかわらず、またも発生した大型車両のタイヤホイール脱落事故で世間に欠陥車製造とリコール隠しが知れ渡り、取締役関係社員7人が神奈川県警に逮捕されるという前代未聞の不祥事を起しています。

死亡事故に発展していたため刑事裁判となった挙句、会社の過失があったとして関係者全員が有罪となり、三菱の信用は完全に地に落ちることとなりました。

倒産が目前であったのですが、三菱再生計画を立ち上げ、三菱重工、三菱商事、東京三菱銀行のグループ企業にバックアップ要請をしたため、同社の傘下に入ることで再建を実現し、会社と株主を守ることに成功します。

2007年には、前年度の売り上げで黒字転換を発表しましたが、失った信用を取り戻すのは難しいのが現実ですので、次世代型電気自動車などの今後の三菱自動車の活躍と株式市場での復活に期待したいです。

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