株式会社は、会社法で名前の前後のどちらかに株式会社という文言を入れなければいけないことになっています。
そのとき、会社の前に付けるか、後に付けるかで悩むことがあるでしょう。
前に付けることを前株といい、後ろにつけることを後ろ株といいます。
法律上はどちらでも良いので、語感や創業者の好みで付けられます。
また、同じ名前で前株の会社が既にあった場合、登記上同じ名前を付けられないので後ろ株にすることが必要です。
どちらでもメリット、デメリットはありません。
社外の方からなどはよく前株か後ろ株かを聞きますが、これは相手の社名を間違えては失礼になるからです。
前に付ける会社は比較的新しい会社、後ろに付ける会社は歴史がある会社という統計が出ています。
言語心理学の観点からは、ぼーっとしているときに顔を見せずに急に話しかけたとき、最初の言葉が聞きなれない言葉だと、聞き漏らしてしまうということから、聞きなれた株式会社という言葉を先にしたほうがいいという方もいます。
また、振込みをしたときに前に付けたの場合は相手の通帳の頭に株式会社の省略文字が付くため、法人からの振込みだとすぐに分かりますが、後ろ株だと末尾に付くため字数制限で分からないこともあるという意見もあります。
これは日本だけのようで、英語圏では最後にCompany Limitedと付けるのが一般的です。
日本の会社はそれぞれに英語表記も決めているはずですので、他の会社の表記に困ることはないです。