1956年、民間会社として日本で初めてNC(数値制御装置)の開発に成功したのがファナック株式会社です。
当時は富士通株式会社の一部門でしたが、1972年に富士通から分離・独立して富士通ファナック、1982年には現社名のファナック株式会社となり現在に続いています。
その企業としての成長には目を見張るものがあり、NCとサーボによるFA(Factory Automation)事業・その応用のロボット事業・ロボマシン事業は、国内のみならず世界的にもトップレベルの地位を確立しています。
また、創業者であり現在名誉会長の稲葉清右ヱ門氏は、その「研究開発と企業経営は不可分」といった経営方針やユニークな言動から日本でも有数の企業経営者の一人として名を知られています。
では、実際のデータで企業としての実力を見てみましょう。
資本金690億円、2012年度連結 売上4,983億円、経常利益 1,912億円、純利益 1,204億円と、業績の低迷に苦しむ企業が多い中順調に利益をあげています。
尚、直近の詳細なデータは、第46期第2四半期の有価証券報告書で確認可能でウェブサイトに掲載されています。
そして、有価証券報告書によれば研究開発費は第46期第2四半期として約130億円、年間約500億円の予算が設定され、研究開発の取り組みには余念がありません。
この研究開発費は額は少ないものの、売上高に占める研究開発費比率としては日本国内の他の大企業と肩を並べる多さです。
ファナックは、既に株式を持っている方も、あるいは今後の投資先として考えている方にも将来有望な企業と言えるでしょう。