様々な有価証券の譲渡方法について

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有価証券とは、法律的な観点から見た場合の定義としては、一定の権利を表象した証券ということになります。
権利は目に見えない観念的な存在です。
このような権利について、証券と一体化させて証券の譲渡などにより権利の移転がなされることで、権利に関する取引が明確になります。
このように、権利と証券を一体化させたものが有価証券です。

この有価証券の譲渡方法は、証券取引の安全などを考慮して様々な方法によります。
以下では、代表的な証券の譲渡方法について述べていきます。

まず、株式であって株券が発行されている場合、譲り渡しの意思表示に加えて株券の交付によって権利が移転します。

株券を発行していない場合には意思表示のみで権利が移転しますが、株券が発行されている場合には権利取得者が明確に権利を得たことを確認できるため、交付を譲リ渡しの要件としています。

次に、小切手や約束手形・為替手形などは裏書きの方法によって譲り渡しがなされます。
裏書きとは権利移転の意思表示であり、手形等の裏面に譲り渡し人の氏名を連続して記載することから裏書きと呼びます。

このように、権利移転の方法は証券ごとに様々に異なります。
なお、証券については、仕分けや税金の課税においても様々な処理がなされます。

法律的な理解と経理や税務における理解とでは異なるのが証券の1つの特徴ということもできます。
証券を譲り受けた場合にはしっかりと仕訳帳に記帳し、税務処理をすることが重要です。

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