投資信託には分配金がありますが、毎月決算をして分配をする毎月分配型のものが人気です。
しかし、投信の分配金は預金の利息とは違って、運用財産を切り崩して支払っていることに注意が必要です。
運用が好調で資産残高が増加し、基準価額が上昇しているのであれば分配金を出しても問題ないのですが、運用が不調で基準価額が下がっているにもかかわらず分配金を出している投信もあります。
分配金が減少すると、投資家が不安になるからという理由で本来的には支払えないような状況でも分配をしているケースがあるのです。
毎月の分配金は年金生活者などには喜ばれますし、中には運用状況が好調な場合にボーナス分配を出すような投信もあります。
分配金を楽しみにしている投資家は多いのですが、基準価額の増減を含めて運用実績を把握できるような仕組みが求められており、銀行や証券会社などの投信販売会社もそのような情報提供に努めています。
そして、分配金は預金口座などへの振込で受け取る方法と再投資する方法があります。
受取を選択する人の方が多く、それを楽しみにしています。
最近の円高で外債に投資している投信は軒並み基準価額を下げているにもかかわらず、分配金をそれまでと同じ水準で出しているファンドは少なくありません。
それにより資産残高の一層の減少を招いており、問題になっています。
そのため、投信の分配は運用益の中からしか支払えないように規制するべきとの意見もあり、法改正なども検討されています。