エクイティファンドやアクティビストファンド、ヘッジファンドといった投資ファンドは近年大きな注目を集めており、設立を検討している人々も少なくありませんが、実際の投資ファンドの作り方はどのタイプのファンドを運営したいのかによって大きく異なります。
ファンドの設立と運営には高度な金融知識が必要とされますし、ある程度纏まった資金も必要であり、また投資家を集めるというかなり困難作業もあり、同時に税制面などでの配慮も欠かせないものです。
日本において投資ファンドを運営する際には、投資事業有限責任組合の設立が一般的であり、第2種金融商品取引業の登録を受ける必要があります。
ただ、現状の投資ファンドの設立における傾向は、ケイマン諸島やアジアなら香港やシンガポールなどのオフショアと呼ばれる租税回避地において設立することがファンド運営を円滑に行いやすいことから非常に一般的であり、実際に世界的に有名なファンドもオフショアに集中しています。
日本においてよく見る投資ファンドの運営方法は、日本での投資助言代理業の起業と同時に、日本では設立がかなり困難な投資運用業をオフショアで設立して投資助言代理業社と契約をするかたちがとられています。
ただし、投資助言代理業でも日本においては実際の設立はかなり難易度が高いので、全てをオフショア主体で運営する人々もいます。
どちらにしても、やはり相当な知識と理解が必要とされますので、一から投資ファンドを設立する場合は、信用できる専門家などに協力を仰ぐのが最も近道であるともいえます。