証券会社選びは最初、悩むものです。
当初は知人や親族に聞いて口座開設してしまいがちですが、取引を続けていくうちに、自分がどのような商品・サービスが必要か徐々に分かってきます。
まずは、自分のおかれている環境に配慮しするようにしましょう。
日中は多忙で金融取引・データ閲覧を頻繁にできるか、パソコンやスマートフォンなどのIT環境が整っているか、現段階で金融商品に投資できる余力資金の多寡、などです。
日中ある程度、時間に余裕があり金融取引が行える人は、店舗や電話による注文ではなく、インターネットを利用してリアルタイムな情報を取得すべきです。
この場合、ネット証券会社を利用すると良いでしょう。
いわゆるネット証券では、店舗注文・電話注文に比べて取引手数料が安くてリーズナブルですが、ただし、ネット証券を利用するときは、自身のIT環境と上手くかみ合っているかを検討する必要があります。
とくに、株取引においては、会社が独自に専用のソフトウェアを提供しているところが多く、これを使わない手はありません。
次に、自分の余力資金との関係です。
十分に投資できるお金が無い人は、各種手数料の安いネット証券を選ぶのが良いでしょう。
投下資金の何倍もの金額の株式取引を行いたいときは、レバレッジを効かせた信用取引というものを検討しますが、この場合も売買手数料のほか信用金利手数料も会社間で比較するようにして下さい。
以上、ネット証券の優位性についてばかり述べてしまいましたが、店舗や営業マンを活用する注文が良い場合もあります。
特に、株の場合、新規公開株や外国株の注文をしたいときは、ネット証券よりも有利な場合があり、また、外国債券や外貨定期預金、国内社債を購入したいときは、老舗の大手証券会社を利用したほうが良いケースも在ることを覚えておいて下さい。