先物という言葉は投資に関心のある人なら聞いたことがあると思いますが、日常的にはあまり縁のない言葉で、先物取引で儲けが出たとか、損失が発生したなどテレビドラマやニュースで聞くことがある程度でしょう。
先物取引とは、取引が発生した時点での約定価格で、売る、買う側の当事者が定めた期日に現物を受け渡す取引方法です。
また、あらかじめ決められた期日に差金決済、反対売買で決済することも含まれています。
その種類もたくさんあり、商品取引、金融取引の他に、国債や株価指数を対象とするものまで多岐にわたります。
農産物や原油、石炭などの資源を対象とする商品先物では、将来の期日時点で市場価格よりも安く買えたり、あるいは逆に高く売れれば収益となり投資対象となっています。
債券、株価指数、金利、通貨など、金融商品においては、同じく将来的に売買される価格をあらかじめ決めた取引で、将来の期日時点での価格や金利の変動を予測して取引を行います。
国債は東京証券取引所が管轄で、償還期限が5年の中期国債、同じく10年の長期国債、20年の超長期国際標準物などが取引されています。
一方、株価指数先物取引は大阪と東京の証券取引所で取り扱われ、日経225の日経平均株価やTOPIXの東証株価指数などが対象となっています。
株価指数は複数の株価の平均値で算出され、海外ではナスダックの株価指数なども使われています。
初心者が投資を行う上では、この取引のポイントやメリットを押さえて臨むことが肝要と言えます。