証券会社を選ぶ際には、格付けを一つの参考にしましょう。
それは信頼度の目安となるもので、その会社の社債などの元利金支払いが確実に行われているかなど、第三者である格付会社が評価し、その度合いを英字で表しています。
支払いの他、財務内容や企業組織の沿革、事業内容など多方面から総合的に判断され、信用度の高い方からAAA(極めて優れている)、B(投資対象としての適正さに欠ける)、C(有効な投資対象となる可能性は低い)という記号に加え、+や-といった付加記号が添えられることもあります。
そのため、投資家にとって格付けが高い債券であればあるほど安全性も高いと判断できますが、投資信託会社などの発行体は、評価が上がるにつれ自社に有利な条件を提示して債券の発行が可能になるため、利回りが低くなるというデメリットも生じます。
以前は野村證券や大和証券などが上位を占めていましたが、現在は手数料の安いネット会社の普及によりランキングは大きく変動しました。
その評価は証券会社の窓口で入手できる目論見書に記載されている他、格付会社が発行している情報誌、またインターネットなどでも閲覧が可能です。
参考にする際の注意点として、これはあくまでも第三者による見解であり絶対的なものではないことを忘れてはいけません。
評価する側はそれぞれ独自の方法で調査を行なってレベルを決めるため、同じ債券を対象としていても差が生じるケースもあるので、格付けは投資先を決める上での参考要素とし、それだけに頼らず自分自身で証券会社を調査・評価する意識を持つのが大切です。