固定資産としての有価証券の処理

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固定資産は会計上と税務上では意味が異なります。
企業の会計処理においては、企業活動の基礎となり長期間継続して使える資産を指します。
営業目的を達成する為に通常は1年以上の長期的な所有と、売却を予定しない資産となります。

これに対し、現金、売掛金や在庫商品などのように、1年以内には現金化される資産を流動資産と言います。

その種類には土地建物の不動産、備品、車両などの有形資産と、法的権利を示す特許権、実用新案権、商標権、営業権などの無形資産があります。
近年では、ソフトウエアも無形資産として計上しています。

又、投資その他の資産として、子会社の株式や投資有価証券などが入ります。

投資有価証券とは、企業の持ち合い株や関連会社の株式、満期までに1年以上の期間がある債券、市場価格のない有価証券などを指し、長期的な投資目的で保有するものであり、市場が値上がりしたからと言って短期間に処分することのない性質のものです。

1年以内に処分しなかった場合でも、投資目的保有の部類に区分し直すということはありません。
固定資産の評価については、取得価額か製作価額を記帳し、毎年の決算期に相当の減価償却をすることになっています。

有価証券と固定資産については会計処理が難しく、会社の計算に関する事項を定めた法務省令の会社計算規則106条3項2号に、区分されるべき資産としての記載がありますので参考に処理をして下さい。

この規則は会社法における会計部分の中心となるものですので、経理、会計担当者は必見です。

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