投資有価証券とは、長期保有を基本に考えています。

有価証券
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簿記を勉強した方は理解していると思いますが、知識の乏しい状況では、決算書貸借対照表のなかで有価証券と投資有価証券の違いがよくわからなかったりします。
含み損益を出すタイミングも違っており、簡単に変更できるのであれば、変えてしまえば損金計上など楽ではないかと思った時期があった人もいるでしょう。

しかしこの二つ、似て非なるものなのです。
流動資産に属する有価証券は、証券会社のMRFなどもそうですが、短期売買を主体にしたもので、短期売買の理由づけとして、購入時に短期売却目的と明示しているもの、もともと会社の目的に投資業務が載っていることなどがあります。

逆に言えば、投資有価証券とはそれ以外の有価証券類となるのです。
流動資産の有価証券については時価会計が基本であり、当期の含み損益は容易に損益計上が可能ですが、投資有価証券については売買実績がないと出来ません。

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また、同日売却同日購入のクロス取引は租税回避行為として認められないケースが多いです。
しかし、長期保有の含み益が大きい場合があり、見た目の貸借にとらわれることのないようにしたいところです。

一方、逆もありますが、企業として儲かっている時期があったのなら、売却損を計上し一旦税負担を回避することもあり得る話ではあります。

企業分析などではここをよく見るようにすると、何らかの制約がある場合、逆を疑ってみると企業の方針が若干透けて見えることがあって面白い点です。

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