有価証券明細表を見てわかること

有価証券
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有価証券明細表とは、付属明細表の一種です。
付属明細表には、提出会社の貸借対照表の勘定科目の詳しい内容が記載されています。
貸借対照表を構成する項目、つまり勘定科目と言われるものは、有価証券や棚卸資産など様々ですが、例えば有価証券とあるだけでは、それがどこの会社の株式なのか、国債や地方債なのか、またどれくらいあるのかといったことがわかりません。

そこで、この付属明細表の部分で、貸借対照表の主な勘定科目についてその内訳と金額などを表示して、貸借対照表を詳しく補足しています。

有価証券明細表には、どんな銘柄でいくら保有しているかが記載されており、前期の記載と比較して内容がどう変化したかを掴むとともに、損益計算書の減損処理金額や貸借対照表のその他有価証券評価差額金と照合することにより、財務諸表の理解がより深まります。

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貸借対照表の流動資産と投資その他の資産に計上されている有価証券の内訳が、種類別に記載されていて、これらはさらに売買目的有価証券、満期保有目的の債券およびその他有価証券に区分されます。

株式は株式数、貸借対照表計上額、債券は券面総額、貸借対照表計上額、その他は投資口数など、貸借対照表計上額がそれぞれ種類または銘柄ごとに記載されているのです。

なお、銘柄別の有価証券の貸借対照表計上額が資本金の1分以下の場合には、その有価証券に関する記載を省略することができます。
これは、あまりに軽微なものは、省略しても株主等の利益を害さないという趣旨です。

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