金先物市場における価格動向について

先物取引
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現物市場と並んで価格形成に非常に重要な意味を持つ金先物市場における取引は、世界的な経済リスクが高まるにつれて活発化しているといえます。
近年、世界的な不況とドルやユーロの信用不安の顕在化リスクは増大し続けており、同時にリスク回避を狙う投資資金が大きく金市場に流れ込んで金の相場を押し上げてきています。

この動きは現在も進んでおり、さらに自国経済が未だ好調な中国を主体としたBRICSに代表される新興国における金需要の急激な増大や、アメリカでの金本位制への回帰が喧伝される展開などとあわせて、今後の金相場がさらに大きな変動を余儀なくされることが予想されます。

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その上、日本を含む先進各国の財政不安はインフレリスクを内包していることから、極度のインフレを警戒する投資家の間で資産保護の名目で金の現物を手当てする動きも活発です。

こうした金の非常に活発な動きと共に、金先物市場にも投機資金が大量に流入し続けており、同時に個人投資家の投機での利益を狙った相場への参加も拡大しています。

今後更に国際経済情勢が多くの予測どおりに動いていくとすると、金の価値が更に高まることは必至であり、個人投資家にとっても投資で失敗しないために金の取扱を上手に行うことが非常に重要であるといえるでしょう。

特に資産運営の投機的側面から金先物市場でのポジションを持ちつつ、現物の手当ても念頭に置くことは、将来的なリスクへの対応と利益の確保を同時に行える数少ない方策の一つといえます。

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