プロップトレーダーの仕事内容

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投資銀行や証券会社などの金融機関は、自己資金を使って市場取引に参加して利益を得る自己勘定取引を行っています。
自己勘定取引は、株式や債券の引受業務や、合併や買収の仲介と並ぶ投資銀行の収益3本柱の一つと言われているものです。
アメリカの投資銀行にとっても収益源の一つでしたが、2010年に自己勘定取引を禁止する米金融規制改革法「ボルカー・ルール」が成立したことにより、アメリカのマーケット規模や株式市場への影響が懸念されています。

このルール上では、代理取引や外国為替取引、貸付が定義に含まれておらず、また国外でのみ行われた取引についても適用対象外で、これらの該当を避けるために、事業形態の変更やアメリカ国外への事業所移転などが予想されています。

自己勘定取引のことを英語ではプロップ・トレーディングと言い、金融関係者の間ではそれを略して「プロップ」、自己勘定取引を行う業者や人のことをプロップトレーダーと呼んでいます。

売買仲介による売値と買値の差で利益を得たり、市場の動向を読みながら値上がりや値下がりによる利益を狙ったりすることがこの取引に含まれています。

プロップトレーダーは、投資銀行といった決まった取引の枠を与えられて自己の意思で取引ができますから、自己の判断で為替の売買を行い、投資銀行などのために差益を稼げるのです。

プロップトレーダーは為替市場の流動性を高めると共に、投資銀行や証券会社といった金融機関にとって安定した収益を確保する役割を担っています。

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