株の売買を行う時には、買う側と売る側の注文が一致した時に売買が成立します。
買う場合で考えてみると、まず欲しい数を決めなければなりませんが、銘柄毎に買うことの出来る単位が違っており、通常はこれによって定められた数量でしか買えません。
次に注文方法ですが、「成り行き注文」と呼ばれる銘柄だけを指定して、買値は市場の相場の成り行きにまかせる注文方法があります。
この注文方法は、売りたい相手がいればすぐに成立する可能性の高い注文方法です。
また、「指値注文」は、銘柄の他に買値も設定して注文する方法で、設定した買値以下の売り注文がないと注文が成立しないため、成立まで時間がかかります。
そこで、売買をする場合の適正価格を知るための手段の一つとしては「板」を見る方法があり、板には値段ごとに指値注文での注文数が示され、買う人の注文を示すのが「買い板」、売る人の注文を示すのが「売り板」です。
例えば買う場合には2つの板を見て売り板で一番安値なのがすぐに取引が決まる値段となるので、成り行き注文をかければこの値段で約定出来ます。
しかし、指値注文をした場合には買い板で注文した値段より高い買い注文が全て成立するまで買うことの出来る順番は回ってこないので、注文の成立が遅れることが多いです。
その時々で、約定した価格が最新の株価として各種の指標情報などで出ることとなります。
このように、株取引においては注文方法が2種類あり、それぞれについて特徴を持っているので、板も参考にしながら注文をしてみましょう。