投資信託にかかるコストは大きく分けて2種類あり、1つはファンドを運用してもらっている報酬として支払うもので、年率で示される「信託報酬」というものです。
信託報酬が例えば3%に設定されているものであれば、1年間この商品を保有しているとは限らない為、日々少しずつファンドの運用資産から信託報酬は差し引かれていきます。
そして、1年で資産の3%の金額が差し引かれる仕組みとなっており、その信託報酬は運用会社だけでなく販売会社や信託銀行にも配分されるのが一般的です。
信託報酬は、このファンドを持ち続ける間は発生し続けるコストなので、まずはこの報酬率に注目することをお勧めします。
もう1つは「販売手数料」で、文字通り販売会社から投資信託を購入する時に発生します。
同じファンドでも販売会社によって手数料が違うこともあるので、比較検討をすることが必要です。
これは購入時だけにかかるコストですが、最近ではネット証券などの店舗を持たず対面販売を行わない証券会社が普及し、この手数料が発生しない商品があります。
こういった商品をノーロード投資信託と呼び、最近では種類も増えています。
ネット専業の証券会社でなくてもノーロードの商品を扱うことも増えてきているので、出来る限り節約を望む場合には、購入を検討してみるのもいいでしょう。
注意点としては、折角ノーロードであっても、信託報酬に転嫁されている場合がある点です。
そこで、ノーロードを選ぶ場合においても、報酬率は必ず確認して購入をすることをお勧めします。