公社債投資信託とは、株式を全く組み入れずに安全性の高い国債や地方債、金融債などの公社債を中心に運用する投資信託です。
元本割れを起こさず安定した収益を目指したものですが、あまりにも急激な金利の上昇があると債券価格が下がったり、中長期に安定した収益を目指すという特色もあることから、短期で解約した場合には元本割れの可能性があります。
とはいえ、解約手数料に関しては無料の金融機関もあるので、購入の際には調べておきましょう。
預入金額は1口1円で、一部積立型の商品を除いて原則1万口からの取り扱いで1万円から投資が出来るものとなっています。
運用期間は無期限で決算は年1回で、その度に分配金を受け取るタイプの「一般コース」と、分配金をそのまま再投資して複利を目指す「複利コース」とが有ります。
税法上では、公社債投資信託で得られた分配金の扱いは、株式投資信託と違って利子所得となるため、源泉徴収によって課税関係を完結させ、確定申告を必要としない源泉分離課税なのが特徴です。
また、いつでも解約できるので流動性の高い投資商品と言えますが、申し出の日から4営業日が現金化までにかかり、金融機関によっては、解約手数料が1万口に付き一定額かかる場合があります。
このように、公社債投資信託は株式投資信託よりも値動きが安定しており、リスクも小さい代わりにリターンも大きくはありません。
預金金利が低い中、普通にお金を預けるのではなく少しでも資産運用がしたいという初心者にもお薦めの投資信託だと言えます。