ファンド運用会社とは、個人顧客や法人顧客から資金を集め、その資金を使って投資を行う事を生業としている会社です。
投資を通じて得た利益や損失は全て投資家に帰属する形となり、運用会社が直接損益を享受するわけではありません。
ファンド運用会社は、損益を享受しない代わりに顧客から受託した資金の金額に応じて運用委託手数料を受領します。
この運用委託手数料こそが運用会社の収入源となっているのです。
運用委託手数料は、運用しているファンドの種類や性質によって異なってきますが、一般的な株や債券などの投資信託の場合は、受託金額の1%程度というのが相場となっています。
従って、仮に投資信託が年間10パーセントの収益をあげたとすると、顧客の元に入る純収益は1パーセントの運用委託手数料を差し引いた後の9パーセントという事になります。
尚、運用委託手数料はファンドの運用成績が良くても悪くてもかかるので注意が必要です。
つまり、ファンドの年間成績がマイナス5パーセントだったとしても、1パーセントの運用委託手数料は徴収されるので、顧客の実質的な損失は6パーセントという事になるのです。
ファンド運用会社が運用しているファンドの種類は非常に多岐にわたり、株や債券に投資をしているファンドもあれば、不動産や未上場株式などに投資をしているファンドもあります。
株や債券に投資をしているファンドの運用委託手数料は相対的に安いですが、不動産や未上場株式などに投資をしているファンドの運用委託手数料は相対的に高い傾向があります。