産業ファンド投資法人とは、不動産投資信託の銘柄の1つです。
主に倉庫や物流センターなどの賃貸物件を保有していて、不動産投資信託の中でも珍しい部類に入るものです。
今までのところ、運用は順調に行われています。
安定していれば上々の運用成績の中、この投資法人は、増配を続けています。
先日も、増資を発表したものの、その増資で得た資金で購入した賃貸物件の収益が寄与し、分配金の増額修正をしました。
これは、不動産投資信託の中でも珍しいことです。
運用会社のスポンサーには大手商社が付いています。
この点も、大きな魅力となっており、現在の価格は50万円ほどで、分配金利回りは5%ちょっととなっています。
アメリカ金融危機の際には、20万円くらいまで落ち込んでいたので、かなり回復していると言えます。
この不動産投資信託を保有する際に気を付けなければならないことは、物流倉庫などは長期契約を結ぶことが常ですが、更新時期は必ず来るということです。
更新がどのように行われるかということが1つのポイントとなります。
マンションなどを保有している不動産投資信託とは違い、1テナントあたりの収益貢献が大きいので、更新せず解約されてしまったというような時には、分配金も大きく減ることになります。
ただ、産業ファンド投資法人について言えば、物件の入れ替えなども比較的安定しており、この残契約期間の長期化は大変うまく行っていると言うことができます。