商品先物取引と株式投資を比較してみた時の相違点としては、まず価格変動要因の違いがあります。
証券は日本国内だけでなく、世界の経済状況により全体の株価に影響を受けることが多く、個別銘柄企業の業績が良くても株価が下がるリスクがあります。
一方で、商品先物取引においては銘柄ごとの相関性がほとんどないため、分散投資によるリスクの軽減が非常に有効です。
しかし、値動きに関しては、株価より先物取引の方が大きく動くのが特徴であり、短期間で大きな利益を得られる代わりに、その逆に損をする額も大きくなります。
株式投資では、信用取引や先物取引でも、証拠金取引を行うことでレバレッジ効果を狙い、ハイリスク・ハイリターンを目指すことも出来ます。
先物取引は値動きが大きいので怖い印象を持つかもしれませんが、適切な運用を行えば魅力的な投資先です。
また、先物取引ではこの証拠金も総代金の5%から10%で取引をすることが可能となっています。
決定的に違う点は投資期間で、株式投資では投資期間は特に定められていませんが、先物取引においては「限月」と呼ばれる期限が決められているのが特徴の一つです。
この限月は最長でも1年となっており、通常の場合には、投資家はこの間に決済を行うことになります。
このように、株式投資と商品先物取引を比較した場合には様々な違いがあり、先物取引に関しては株式投資よりも少ない資金で大きな利益を期待出来るのが特徴です。
取引の際にはリスクにも目を向けて、許容できる範囲で投資しましょう。