アメリカにおいては、証券業務は主に投資銀行が行っており、法人の資金調達や合併吸収のアドバイス業務がメインです。
日本のような専業の証券会社はあまり見当たりませんが、最近は、日本同様にインターネットを活用したネット証券が活発です。
著名投資週刊誌が行っている、アメリカ国内27のネット証券会社を対象とするランキング結果があります。
ランキング調査項目は、トレーディングテクノロジー、ツールやWEBサイトの使い易さ、モバイル系の発注ツール、商品の品揃え、リサーチ関係の充実度、ポートフォリオ分析ツール、顧客サービスと投資家教育、そして手数料の8項目があり、それぞれ5点満点で点数が付けられます。
そこで堂々の1位を獲得したのはインタラクティブ・ブローカーズで、40点満点のうち35.5点を獲得し、ほとんどの項目で高評価を得ています。
特に、現代では欠かすことのできないipadのアプリやカスタマイズ取引で秀逸との評価です。
一方、顧客サービス面での評価が点数を下げた理由となっていて、新規に口座を開設する際に最低1万ドルの保証金が必要な点や、株価情報を得る為のデータ購読料がかかることなど、小口の投資家にとっては利用し易いとは言えない面があります。
実はこれは、同社がヘッジファンドやデイトレーダーなど、取引が頻繁な投資家を対象としていることが背景にあります。
しかし、ランキング結果を踏まえて、アメリカで上場している海外EFTの売買手数料、や為替手数料が安いことなどのメリットもあり、海外市場の金融商品を売買する投資家にとっては検討する価値のある証券会社です。