IPO、つまり新規公開株は、公開初値が大幅に上昇することがあることで知られています。
2、3倍の値がつくことも過去には珍しくなく、不況である今現在でも、初値が高くつく可能性があるので、とても人気が高いのです。
新規公開株の購入には、多くはブックビルディング方式が採用されています。
ブックビルディング方式では、仮の価格帯が予め設定されているため、入札と違って、株価が高くなりすぎることがありません。
新規公開株を購入するためには、ブックビルディングに参加して、何株買うのか申告することが大事になって来ます。
ブックビルディングに参加するには、幹事となる証券会社に口座を持っていなければなりません。
幹事となる会社は、銘柄によっていくつか選ばれ、そのうちの1つが主幹となり、占める発行株の割合も多くなります。
新規公開株は、発行株数よりも希望購入数が多ければ抽選となるので、単純に考えると、主幹となる証券会社で申し込めば、より高い確率で購入できるということです。
しかし、会社によって新規公開株の抽選方法は異なります。
大口顧客、長年の付き合いのある顧客を大事にする場合もありますし、全く公平に抽選する場合もあります。
大口のトレーダーなら前者が有利、取引経験があまりないなら後者が有利です。
自分にあった証券会社をじっくり考察する必要があるでしょう。
複数の会社にそれぞれ口座を持つのも1つの方法ですが、あとは、抽選の結果を待つしかありません。