旭硝子の株価変動から目が離せません

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AGC旭硝子は、三菱グループとして1907年に創業以来、板ガラスや車に使用する自動車用ガラスなどのガラス分野をはじめ、電子分野(ディスプレイ、エレクトロニクス&エネルギー事業)や化学品などの事業を中心に、グローバルな展開を続けています。
特に、ガラス分野は世界トップクラスです。

身近なものでは、世界的なサッカー大会で使用されているガラス製ベンチルーフや、東京国際空港(羽田)の第2旅客ターミナルビルのアトリウム空間など、目にしたことのある人も多いのではないでしょうか。

2013年夏の旭硝子の株価は、業績見通しの発表などに反応して変動が見られました。

7月11日の新聞紙上にて、2013年の上半期の営業利益が前年同期比を下回ることに加え、2013年12月期の純利益が計画を大幅に下回る数字であることが報道され、株式の売りが進みました。

同社では、業績回復のため様々な施策を行い、ヨーロッパでの建築ガラス販売の不調を受け、ヨーロッパで300人以上の人員削減を進め、また、研究開発費や一般管理費の削減、設備投資額の抑制も行う一方で、スマートフォンの需要増大と高機能化に対応するため、スマートフォン用のガラスなどの部品の販売を拡大しています。

また、海外ではインドネシアにおいて、苛性ソーダの生産能力を増強したのに続き、塩化ビニール樹脂の生産能力を増強させました。

インドネシアは人口2億人を超え、インフラ整備が活発化していることに対応させるため、上下水道管の材料になる塩ビの生産量を従来より約8割増やす予定です。

この結果、来季営業純益が大幅に改善され900億程度になる予想となりました。
この情報に市場が敏感に反応し、業績回復を期待した買いが進み、8月中旬には連日伸びを記録することもあったため今後も目が離せません。

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