有価証券報告書から分かるアサヒビールを中心にしたブランド力などの強みを活かした経営

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2011年7月1日に持ち株会社に移行して、酒類事業を会社分割により子会社化し、アサヒビール株式会社から社名変更を行なったアサヒグループホールディングス株式会社の2012年通期の有価証券報告書を見ていきましょう。
連結子会社であるアサヒビール株式会社の行う酒類事業では、自社で製造したビールをはじめとした酒類の製造販売を行うとともに、連結子会社のニッカウヰスキー株式会社など各社製造・販売事業の企業です。

飲料事業では、アサヒ飲料株式会社やカルピス株式会社が中心となって、飲料の製造販売を行なっています。

食品事業では、アサヒフードアンドヘルスケア株式会社が食品・薬品の製造を、子会社の和光堂株式会社などはベビーフードの製造販売を、そして、海外事業においても、現地法人が行なっているのは酒類や飲料の製造販売です。

その他には、物流や倉庫業などを行う会社も入っています。

事業の状況としては、酒類事業では、ビールに加えてビールテイストの清涼飲料の好調によって、売上高と営業利益ともに前期比で増加しました。

飲料事業に関しては、カルピス株式会社が加わったことで同じく前期比で売上高は増加したものの、営業利益は広告宣伝費の増加により減少し、食品事業や海外事業にも同じ傾向が見られる結果です。

アサヒグループホールディングスでは、これまで育成してきたブランドの他に、獲得したカルピスのようなブランドや技術、コスト競争力といった強みを活かした「バリュー&ネットワーク経営」により、企業価値の向上を目指してグループ全体で取り組んでいます。

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