商品有価証券は、証券会社等が顧客への販売を目的に一時的に保有している有価証券のこと

有価証券
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商品有価証券という言葉をご存知でしょうか。
最近では個人投資家も増えてきたため、株式や債券などの有価証券に関するニュースをテレビやネットでよく見かけるようになりましたが、それでもあまり聞き慣れない言葉かと思います。

これは、証券会社等が顧客への販売を目的に、一時的に保有している有価証券のことです。
投資目的で持つ投資有価証券と区別するためにこのように呼ばれているのですが、なぜ、わざわざ区別する必要があるのでしょうか。

同じ考え方をしている存在として投資信託会社がいますが、投資信託会社のケースからその理由について考えてみたいと思います。

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投資信託会社は、現金等の資産を投資家から渡され、その資産を基に運用し、発生してきた利益の一部は手数料として収受し、残りは運用を委託した投資家に返します。

この事業活動をしている投資信託会社の所有している資産の中には、自分たちが元々所有していた資産、投資家から渡された資産や運用により発生してきた利益が存在していることになります。

投資家から渡された資産や運用により発生してきた利益の一部は、投資家に返すべき資産です。
そのため、投資信託会社では、自分たちが元々持っていた資産を固有資産、投資家から預かっている資産を信託資産と呼び、それぞれを別ものとしてしっかり管理しなければならなくなっています。

商品有価証券についても同じことが言えます。
あくまで証券会社等は商品有価証券を預かっているだけなので、自分たちが投資目的で所有している有価証券と明確に分けるために別の呼び方をしているのです。

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