自動車は、中国での販売低迷などから販売の先行きが危惧されてきており、ホンダも3Q3の決算では業績を下方修正しています。
2013年度の売上げ見込みは9兆8,000億、営業利益が5,200億、当期純利益が3,750億円になると表明していますが、ここのところの円安で利益の上方修正が期待されるため、株価は上向きの状態が続いています。
ただし、輸出系の企業は期内の為替決済の手当てはすでに80円台で終えているところが多く、本当に今期内に収益改善が計上できるのかどうかが微妙な情勢であることは継続中で、本格的な利益面でのプラスが出るとすれば、来期に入って以降ではないかという見方も根強い状況です。
直近での中国の経済指標は概ね良好な数字を示しており、消費経済的にもある程度堅調な動きをすることが見込まれるため、自動車の販売が戻るかどうかがひとつの試金石になりそうです。
北米は経済的にも堅調が続いているので、こちらの市場でのシェアの維持ができると、全体としての立て直しに目処がついてくるものと思われます。
しかし、足元では世界的な金融緩和の金余り状態で、各国とも株式市場に余剰資金が入り込んできていますので、7月の参議院選挙までは業況とは別に割安な日本株ということで堅調に推移することも予想されます。
恐らく、3月末までの間にいくつか踊り場や戻り売りを試すタイミングもありますが、5月までは比較的に順調に値を上げる可能性が残されていると言える状態が続いています。