有価証券として代表的なものは株券です。
株券は一般の人も可能な投資の対象として、比較的簡単に参加出来るので多くの人が投資しています。
また、現在ではインターネットの普及により、証券会社の店頭を通さずネットだけで売り買いするネット証券会社の存在もあり、株式売買がより身近なものとなり投資する人の数は増えています。
この様に、、株券をはじめとする有価証券という言葉は馴染みのあるものですが、有価証券オプションとなると金融関係に詳しい人以外は聞き慣れない言葉でしょう。
一般用語としてのオプションは、「選択の対象となるもの」といった意味合いで使われる事が多いでしょう。
一方、金融関係でのオプションは「権利の売買」という意味を持っています。
即ち、ある金融商品を一定の数量や価格で、将来の決められた時期に売買する権利を指します。
その金融商品が有価証券の場合、有価証券オプションと呼ばれます。
尚、この有価証券オプションは、先物取引や先物契約と似ていますが、先物取引や先物契約では決められた時期が来ると定められた通りに売買されるのに対し、有価証券オプションではあくまで「権利の売買」であり、権利を行使する事も行使しないという選択肢もあり得ます。
そして、買う権利がコール・オプション、売る権利がプット・オプションと呼ばれています。
通常の有価証券の売買に加え、こうした有価証券オプションの仕組みを理解して投資の対象範囲を拡大すれば、投資リスクの分散化と減少が図れます。