店頭取扱有価証券などを利用した企業の資金調達の手段

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店頭取扱有価証券とは、取引所に上場していない有価証券の中でも一定の要件を満たしたもので、証券会社からの勧誘や販売が出来る有価証券のことを指します。
条件としては、国内の法人が国内で発行する株券や新株予約権証券などを含んだ有価証券であること、一定以上の経営状態の開示を行なっていることで、日本証券業協会の規定する要件を満たすものです。

規定の内容としては、有価証券報告書を提出しなければならない発行会社か、公認会計士や監査法人において金融商品取引法に準ずる監査・会計法に基づく会計監査人による監査やそれに準ずる監査が行われている必要があります。

これらの財務諸表などを、証券会社が勧誘する際の「会社内容証明書」として利用出来る会社でなければなりません。

店頭取扱有価証券の役割としては、東証を始めマザーズやJASDAQなどへの上場をする前段階の資金調達の手段として用いられることが多いです。

1997年から行われていたのがグリーンシート銘柄という制度ですが、2014年には日本証券業協会はインターネットを通じ、比較的少額から投資を募る「クラウドファンディング」による資金調達を可能にしています。

これにより、2015年4月からクラウドファンディングが解禁されてからは店頭取扱有価証券の代表的なグリーンシートに関しては経過措置を経た上で廃止される予定です。

このように、比較的事業規模の小さな企業の資金調達の手段は店頭取扱有価証券からクラウドファンディングへと移行していく流れとなっています。

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