通称ホンダで親しまれている本田技研工業は、創業者の本田宗一郎氏の姓を社名として1948年に創立されました。
同氏は経営者としても技術者としても著名で、国内外にその名は知れ渡っています。
国内の自動車メーカーとしては後発の会社ですが、オートバイと小型汎用エンジンに関してそのシェアは世界一を誇り、最近は環境に配慮したハイブリッド車の自社開発・販売や、ASIMOの名前で紹介された二足歩行ロボットなどの新規分野での研究開発でも注目が集まっています。
軽自動車を含めた販売台数が2009年に2位になり、近年の安倍政権の経済効果もプラスして業績は上昇傾向です。
これは、ホンダから発表される有価証券報告書を一覧すれば明らかで、有価証券報告書とは、企業が有価証券を発行している場合に作成と提出が義務付けられている書類で、公正な取引や投資家の保護を目的とするものです。
企業の概要、事業や株式の状況、財務諸表などが記載されていますので、有価証券報告書を見ればその企業の業績や内情まで見ることができます。
ホンダの2013年度の報告書、事業の状況、業績等の概要を見ると、連結決算売上は24.3%の増収、営業利益も135.5%の増益、当期純利益が73.6%の増益と記載されており好調なことがわかります。
次に、財政状態や経営成績の分析から回復傾向にあり増益を出していること、設備投資等の状況からも前年度より大きく新機種の投入や生産設備の拡充が行われていることが確認できます。
このように、ホンダの株主にとっても、これから株式投資を考える投資家にとっても、有価証券報告書は判断材料の一つとして重要な存在です。