有価証券報告書からみるNECの通期見通しについて

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NECが、2013年1月末に、2013年3月期第3四半期の売上げとともに通期見通しを発表しました。
これによりますと、通年での予想は昨年度からかなりの好転が予想されています。
前期、前々期ともに当期利益がマイナスでしたが、今期は大幅に改善することが予想されているのです。

年間の売上げは、連結で前々期並みの3兆1500億程度に収まる予定ですが、営業利益は1000億に届く見通しで、経常利益も700億を確保できる見通しとなっています。

ここ数年厳しい経営環境にあった同社ですが、経営の集中と選択化が功を奏した形で、かなりの業況改善が進んでいることが、市場でも好感されている状況にあります。

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一方、同社が出資しているルネサスの救済を産業革新機構が支援しようとする動きもあり、経営をとりまく環境も改善の方向に向かっています。

さらに、このところのドル円、ユーロ円を中心とした為替の円安傾向も、同社の収益に対する支援材料となっており、今期は既に為替予約等でかなり折込済みであるかと思われますが、来期以降はその恩恵が収益をさらに改善していくことになるものとして期待されます。

このように、家電、国内IT業界共に厳しい経営環境を経験してきていますが、NECについては、直近の有価証券報告書によれば、業況はかなり改善しており、先行してリストラを行った成果が、ようやく収益面にポジティブインパクトを与えるようになっています。

来期以降、さらに回復が見込まれる銘柄だといえるでしょう。

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