店頭有価証券とは、証券取引所に上場されていない有価証券のうち、店頭売買有価証券以外の銘柄の事を言います。
店頭売買有価証券とは、日本証券業協会が、売買価格等の公表のために店頭売買有価証券登録名簿に登録をした有価証券の事を指し、当該銘柄は日本証券業界協会が開設する店頭売買有価証券市場(旧ジャスダック市場)にて売買する事が出来ました。
尚、旧ジャスダック市場はその後ジャスダック証券取引所へと移行し、店頭売買有価証券もそれに伴い移行された為、現在店頭売買有価証券に該当する銘柄は存在しません。
店頭売買有価証券と、店頭有価証券は別物であり、その違いは流動性の違いで説明できます。
店頭有価証券は通称青空銘柄と呼ばれており、証券会社は顧客(投資家)からの注文を受けて初めて売買する事が可能となる銘柄です。
証券会社は青空銘柄に分類される有価証券の投資勧誘を能動的に行う事が出来ないため、その取引量は上場銘柄に比べると圧倒的に少ないのが現状です。
流動性が極めて低いため、投資家は自身が売買したいタイミング、または希望価格で売買出来ない可能性があります。
また流動性が低いという事は、その分価格の値幅が飛びやすいという事なので、投資タイミングによっては投資家は大きな損失を被るリスクがあります。
従って、青空銘柄に投資をする場合には、このような流動性の欠如に起因するリスクについて十分に理解した上で、慎重に投資を行う必要があるのです。