不動産投資信託とは、投資家から集めた資金で商業用不動産を購入して、管理、運営し、そこから生じる賃料や売却益を投資家に還元するという仕組みの投資信託です。
日本では2000年に誕生した比較的新しい投資商品ですが、欧米では1960年代頃から存在しています。
不動産投資信託は英語で、Real Estate Investment Trust(REIT)ということから、リートと称されることもあります。
不動産投資信託のメリットして挙げられるのは、不動産投資信託の主な収入源が、保有する商業用不動産(オフィスビルや商業施設など)のテナントから入る賃料収入であるために収入が安定しているという点です。
不動産投資信託に入ってくる収入が安定しているということは、すなわち投資家に還元される分配金も安定するということなので、定期収入を期待している投資家にとって、魅力的な投資対象と言えます。
また、不動産投資信託の主たる収入源である賃料収入は、物価の変動と共に値上がりする傾向にあることから、不動産投資信託はインフレに強いとされており、インフレヘッジとして投資する投資家も多いです。
一方、不動産投資信託のデメリットしては、金利上昇に弱いという点が挙げられます。
不動産を購入するためには多額の資金が必要となるため、投資家からの資金だけでは不足することが多く、多くの不動産投資信託は、銀行等の金融機関から借入を受けて不動産を購入します。
金利が上昇すると借入コストが上昇するため、不動産投資信託のパフォーマンスは悪くなってしまうのです。