日興グループは既に過去のものとなってしまいました。
日本の証券持ち株会社の1つで、複数の金融企業により構成されていましたが、不祥事によりアメリカの大手金融グループ企業の傘下に入り、2企業名を併記して証券会社を設立しました。
また、その後証券会社日本の財閥系大手都市銀行の完全子会社化しています。
現在日興として個人投資家に知られているのは、完全子会社化された社名に親会社が先に記載されている証券会社です。
元々個人投資家が利用しやすい雰囲気と、投資しやすい商品を揃えていましたし、親会社の安定性から、特にそれまでの顧客が離れていくこともなく、支店の統合等、多少整理がありましたが、安定した支店の経営を続けています。
日興グループの中にはFXを中心に取り扱う証券会社もありましたが、そちらもそのまま営業をしています。
短期外国為替投資はレバレッジや手数料等の条件で顧客が承継会社を乗り換えることが頻繁ですので、そちらの理由による顧客離れがあったとしても、直接的に役員の不祥事が理由で顧客がFX投資の基盤を変えることはありませんでした。
金融機関の中でも、特にこの3年ほどの間に中堅銀行が破綻したり、承継会社の不祥事が明るみに出て、企業グループとしての再編を余儀なくされたりという、業界内での自己浄化のような動きの傾向があります。
こうした金融業界の動きは数年ごとに、定期的に起こっています。
周期的な不景気の到来と時期が被さるのは偶然ではないのではないでしょうか。