プライベートファンドとは、少数の投資家または特定の機関投資家から資金を募り、資産運用を行う形態のファンドの事です。
広く多くの投資家から資金を集める公募ファンドとの区別するために、私募ファンドと呼ばれる事もあります。
プライベートファンドには、適格機関投資家と呼ばれる、資産運用に関し専門的知識を有する投資家(銀行・生命保険・証券会社等)のみが投資をする事が可能となっています。
1つのファンドに投資をすることが出来るのは49社までと決められている為、これ以上の数の投資家が投資をする場合は、プライベートファンドの形態は採れないというルールが存在します。
私募ファンドは、公募ファンドに比べて運用手法やディスクロージャーに関して規制が少ないのが特徴です。
私募ファンドは運用に関し専門的知識を有する機関投資家を対象としているので、当局も投資家保護にそこまで気を使う必要がなく、そのために公募ファンドに比べて制約が少なくなっています。
私募ファンドは運用やディスクロージャーに関する規制が少ないために、ファンド運用者側には好まれるスキームでしょう。
投資家側からすると情報開示の制限はデメリットではあるのですが、一方で私募ファンドでは公募ファンドでは期待できないような運用成績が期待できるため、積極的に投資を行う投資家は少なくありません。
不動産投資やヘッジファンドの世界においては、公募より私募のファンドの方が数は多いようです。