「先物取引」とは何かを知っていますか。
先物取引にも種類があり、大豆や野菜、お米などのまだ収穫されていない生産物を取引する商品先物取引などがありますが、それらと同じように、株の世界でも価格の決まっていない未来の株を取引する先物取引があります。
簡単にですが、先物取引はどのように行われるかの手順を追っていきます。
先物取引は、まず予め定められた期日を決め、その期日に特定の商品や生産物の取引時の価格を決めることを言います。
いざ取引する日付時点での価格の増減に関わらず、事前に決められた価格で取引することを約束されたもので、この先物取引を交わすことで、市場での振れ幅が大きい商品もある一定の価格に落ち着くので安定性を得るだけでなく、市場価格が下がっていて損になってしまうものも、事前の約定によってその損益を埋められるので結果的には利益につながります。
逆に、価格が増した場合はその利益を切り捨てることになりますが、安定性を得るための保険としてリスクヘッジ効果がありますので、たとえ相場がガクッと下がったとしても大きなダメージに繋がらないのが最大の利点です。
東京先物市場などといった取引所では、日常的に先物取引が行われています。
取引されるものは農作物だけではなく、株式、金、銀、プラチナ、ガソリン、ゴム、灯油、原油など複数に及びます。
利益を求める取引を投資家、商品のリスクヘッジを求める生産者といった様々な人が集まる先物取引、市場価格は先物取引によって守られていると言えるかもしれません。