日本の証券会社が2012年にFX取引高で世界1位に輝くことになりました。
しかも、世界のトップテンランキングの中に、証券会社を含むFX業者が数社含まれています。
発表された2012年年間取引高調査報告書をみると、トップが17%に近い取引高を確保し、2位が14%台なので、かなり大きな差をつけているとみることができます。
また、4位までが10%を超える取引高で、残りは一桁台の取引高となっています。
今回の日本の1証券会社がトップになった理由としては、スプレッドの狭さが挙げられます。
スプレッドの狭さが業界トップ水準を誇っているからです。
日本のFX業界の2012年においては、スプレッドの縮小競争が行われた年でもあり、それを制したところが世界を制した形となりました。
ところで、FX取引におけるスプレッドというのは、売値と買値の価格差のことをいいます。
たとえば、米ドル円が小数点以下の数値比較において売値が11で、買値が13になっているとしましょう。
その場合には、その差である2がスプレッドということになります。
FX業者は、このスプレッドの中から手数料を手にすることになります。
したがって、株式投資の場合のように、別途取引手数料というものがかからなくなっているのです。
逆に、FXを行っている立場でみると、FX取引で利益を出そうと思えば、スプレッドが狭い業者を選ぶ必要があるということになります。
というのも、スプレッドの幅以上に、ポジションをもった方向に動かなければ、利益とならないからです。