ブックメーカーとは、英国政府公認の賭元の事を言います。
日本で言うノミ屋のような違法な胴元ではなく、英国政府の許可を得て賭けを行っている正規の胴元です。
英国のブックメーカーは、競馬、サッカー、野球などのスポーツ結果の他、選挙結果、為替相場、天気予報の結果なども賭けの対象として運営を行っています。
ブックメーカーが始めて英国に誕生したのは1963年の事です。
それ以前は、英国でも日本のノミ屋のような違法な胴元が存在し、賭博行為を行っていました。
英国政府は当初はこれら違法な胴元の取り締まりに力を入れていたのですが、やがてイタチごっこであり取り締まりきれない事を悟ると、むしろ胴元を表に出して認可制度とし、適正な管理をするという方向に舵を切ったのです。
1963年に英国政府は、民間人が賭けの胴元になる事を政府が許可するという法律(賭博法及び宝くじ法)を施行しました。
これにより、これまで違法に賭博行為を行っていた胴元も、政府の許可を受ければ正規の胴元として、賭博事業を運営出来るようになったのですが、但し、ブックメーカーの認可条件は厳しく、そう簡単に認可が下りるわけではありません。
さらにその認可条件は年々厳しくなっており、最近ではあまり新規認可はおりていない状況です。
尚、ブックメーカーの運営には厳しい法律規制があり、特に投資家保護についてはコンプライアンスの遵守が厳しく義務付けられ、規制に違反するとブックメーカー事業の認可は剥奪されます。