株や社債といった有価証券を発行している企業は、外部に自分の会社の情報を開示するため、報告書を作成する義務があります。
ただし、すべての企業に報告書の作成義務があるわけではありません。
報告書は、有価証券を発行している上場会社や店頭登録会社、有価証券を所有している人が1000人以上いる会社などが、内閣総理大臣に提出する義務を負っています。
提出するのは1年間の事業が終わってから3か月以内で、それを毎年行う必要があります。
この報告書の事を有価証券報告書と言います。
通称日立と呼ばれる日立製作所も、有価証券報告書を提出している会社のひとつです。
報告書から分かる事は、企業情報、提出会社の保証会社等の情報、監査報告書の3つで、日立が作成している報告書では、企業内容の記載に7割から8割ほど割いてあります。
また、企業内容の記載は、沿革や事業の内容といった企業の概況から始まっていて、他には、事業の状況や経理の状況などの内容が報告書に盛り込まれています。
投資家としては、略して有報と呼ばれている有価証券報告書に書かれてある情報をより理解する事で、どの会社に投資するかを判断したいものです。
報告書の読み方を知るためには、インターネット上にある解説サイトと報告書の読み方について説明している本などから勉強すると良いでしょう。
有報には、この会社に投資するべきかを判断できる情報が客観的に記載されていますので、投資で成功したいと思っている人にとっては必需品だと言えます。