会社を経営していく上では、実際に事業で利益を追求していく他に、株式や債券などに投資を行うことで利益を得ようとすることもあります。
では、それらを譲渡する時に帳簿にはどのように記帳すれば良いのかについてですが、それは譲渡によって利益が出た場合と損失が出た場合で異なり、この損益などの計算方法としては、株式などの取得時の価格から手放す時の金額を差し引く方法で求めたものです。
通常このような取引は、直接取引ではなく証券会社などの仲介を受けて行うのが一般的となるので、取得時や手放す際に発生する証券会社に対して支払われる手数料に関しても時価に加えて計算を行います。
実際に使われる勘定名としては、有価証券売却益などといった項目で、この名前だと全ての有価証券に関して適用されるように見えますが、こうした会計処理を行うのは売買目的であったものだけなので注意が必要です。
売買目的にあるものとしては、1年以内に満期を迎える金融商品など時価の変動によって利益を得る目的で所有しているものを指します。
これら以外で満期まで1年以上持ち続ける金融商品や関係会社の株式などを指すのが投資目的有価証券で、損益に関しては特別利益・特別損失の中で処理をする項目です。
このように、有価証券の購入や売却にあたってその利益や損失を計上する場合には、その時にかかった手数料も含めて計算を行いますが、売買目的で所有していたのか、投資目的で所有していたのかによって計上の方法は異なります。